変数とは

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まず変数とは何かについて確認しておきます。

同じ文字列を5回表示するようなプログラムを考えて下さい。

printf("%s¥n", "こんにちは");
printf("%s¥n", "こんにちは");
printf("%s¥n", "こんにちは");
printf("%s¥n", "こんにちは");
printf("%s¥n", "こんにちは");

このプログラム自体には何の間違いもありませんし思った通りの動作をします。ここで繰り返し表示したい文字列が「こんにちは」ではなくて「こんばんは」だったことが分かったとします。その場合にはプログラムを次のように書き直さなくてはなりません。

printf("%s¥n", "こんばんは");
printf("%s¥n", "こんばんは");
printf("%s¥n", "こんばんは");
printf("%s¥n", "こんばんは");
printf("%s¥n", "こんばんは");

今回の場合は修正箇所も5回だけですし、同じ位置にまとめて記述されていますので修正するのも簡単です。ただプログラム中の別々の場所に記述されていたような場合には探し出して修正するのは結構大変です。また修正忘れによるミスにもつながりやすくなります。

「こんにちは」にしても「こんばんは」にしても、何か記憶できる場所を用意しておいて値を保管しておき、必要に応じて取り出すことができれば便利です。値を保管できるような場所を変数といいます。

変数と呼ばれる保管場所に「こんにちは」と言う文字列を格納しておく

では変数を使って先ほどのプログラムを書き直してみます。

変数に「こんにちは」と言う文字列を格納

printf("%s¥n", 変数);
printf("%s¥n", 変数);
printf("%s¥n", 変数);
printf("%s¥n", 変数);
printf("%s¥n", 変数);

プログラムの中で文字を実際に出力する時に「こんにちは」と言う文字を直接指定しているのではなく、変数に格納しておいた値を出力するようにしています。

こちらの場合も同じように「こんにちは」ではなく「こんばんは」だったとします。その場合は次のようにプログラムを修正します。

変数に「こんばんは」と言う文字列を格納

printf("%s¥n", 変数);
printf("%s¥n", 変数);
printf("%s¥n", 変数);
printf("%s¥n", 変数);
printf("%s¥n", 変数);

「printf」で文字を出力する部分には出力する文字列を記述していませんので何も修正する必要はありません。修正する箇所は変数に文字列を格納する部分だけです。

このように変数をうまく活用することでプログラムを効率よく記述することが出来ます。変数には値を保存するだけではなく、一度保存した値を書き換えることも可能なので、例えば一度変数に保存した値を取り出して別の加工をした上で再度変数に保存し直すと言った事も可能です。

それでは次のページ以降で変数について詳しく確認していきます。

( Written by Tatsuo Ikura )